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2013-09-08

「女神たちを探して」の放送を終えて

「女神たちを探して」の放送を終えて









「女神たちを探して」の放送を終えて


2013/09/08(Sun)


昨日で無事に『北川景子×地中海 女神たちを探して』前篇、後篇の放送を終えました。

ミロのヴィーナスの神秘のルーツをさぐる地中海の旅ということで

二週に渡って放送されましたが、いかがでしたでしょうか。



ドキュメンタリー番組は今回で二度目の挑戦となりましたが、やっぱりとても難しかったです。



ドキュメンタリー番組には「こうしなくてはならない」という正解はありませんし、

ハプニングは常なので、怖がらず、自然に起こることを楽しんでやってください、と

事前に伺ってはいたのですが、やはり地中海へ向かう飛行機の中ではとても不安でした。



せっかく行って、もし、聞きたいようなお話が出てこなかったら。

もし、収穫がなかったら。そう考えると恐ろしかったです。



ロケが始まって何日間かは、「これでいいのだろうか」「尺は足りているのだろうか」などと

番組の構成を考え出す度に怖くなり、いやいや集中、集中、と雑念をかき消すことに精一杯でした。



毎晩ホテルに戻り、もっとうまくお話を引き出すことが出来たのではないか、

あの時自分はこう切り返すべきだったのではないか、などとロケを振り返ると後悔と反省ばかりで、

明日こそうまくやろう、と思うのに、結局次の日も打ち砕かれ(笑)

自分がやっていることが正しいのか自信の持てないまま、漠然と旅の半分が終わってしまいました。



なぜ、うまくいかないのか。なぜ、満足できないのか。

とことん考えて一周した時に、ふっと「何が起こるかわからない。こう返してくるだろう、という予想通りの答えはもちろん返ってこないし、

ハプニングもある。文化が違うから、通訳さんがいても会話が噛み合わない時もある。でも、それがドキュメンタリーなんだよ」と

各場面で常にディレクターさんがおっしゃっていた言葉が蘇りました。



そして、「ドキュメンタリーとは何か。どう動き、どう表現することがドキュメンタリーなのか?」と、

頭で考えながら必死に進めてゆくのがドキュメンタリーではないんだと、気が付きました。

考えるのではなく、感じるべきであり、ドキュメンタリーは正解を探すことではない。

真実をありのままに歪曲せずに残し、伝えることである。

そう気が付いてからは、その確信をもって、旅の後半は”今この瞬間”を楽しめました。



今自分はどうするべきなのか、視聴者に今は何を一番にお伝えするべきなのか、と色々と拘っていた旅の前半よりも、

その時、その瞬間にしか感じられないこと、そこでしか出会うことのできなかった方との出会いに対する感動、

その瞬間にしか出てこない感情、言葉、表情を恥ずかしがらずに、頭で考えずに残すことが大切なのだと思い、

そのように行動した旅の後半の方が、本物の今という瞬間を残せた気がしました。



この旅で、その時、その場所で、その人としか生まれないドキュメンタリーを撮ることの素晴らしさを感じました。

ひとつとして同じものはないわけですし、かけがえのないものを作っているんだという

責任感と緊張感を感じるお仕事でもありました。



ついつい正解を探そうとしてしまったり、こうあるべき、という概念にとらわれてしまいがちな

自分の価値観を壊す良い経験にもなりました。

もしかして人生も、お芝居も、こういう自分の捉われた概念や価値観によって

自分が難しく、複雑にしてしまっているのかもしれないなと思いました。



もっとシンプルにあるべきなのかもしれない。

頭でっかちな私は、もっと素直に感じたままに生きられたり、お芝居ができたらもっといい。

そう思えるようになったのは、この旅のおかげです。

(そういえば、シカクいアタマをマルくする、なんて教材があったな…。)

もちろん、そう思ったからといって、すぐに性格を変えられるわけでも、明日すぐに自分が変われるわけでもありませんが

そう思えたことが私にとっての大きな変化です。



10周年という節目の年に、このような機会に恵まれて、本当に良かったです。

一緒に旅をして下さった、プロフェッショナルで、心温かいクルーの皆様に心から感謝しています。



オンエアを改めて見たら、あまりに自分の語彙と表現力が少なくて赤面しましたが、

初めての地中海、見るものすべてが新鮮で、壮大で、どこへ行っても何を見ても、

第一声に「すごい…」と、ため息を漏らすしかなかったも真実のようにも思います。

これまた初めてのことでド緊張して、冷や汗をかきながら吹き込んだナレーションも、随分拙かったですが

その時の自分のできる精一杯のドキュメンタリーだったのかなと納得することにしました。



見てくださった皆様、ありがとうございました。



もっと人間として大きく、深くなれたら、良いドキュメンタリー番組が作れそうです。

ドキュメンタリー、とても興味深いです。またいつか挑戦できますように。

その日まで、日々精進です。



旅で撮ってきた写真を何枚か載せます。

今日はエーゲ海に浮かぶ、ミロス島篇です。











美しい海。







地中海らしい白と青の街並み。







ヴィーナス像、2体買って帰りました。







夕日です。一眼はやはり良いですね。



まだまだ撮った写真があるので、次回アップします。










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September 08, 2013 at 10:10PM



via DIARY | KEIKO KITAGAWA OFFICIAL WEBSITE

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